「eスポーツ世界王者が空き巣」という雑な見出しで「好きなことをして生きていけるはずがない」と思い込んでる人がeスポーツのセカンドキャリアを叩く地獄絵図発生中
eスポーツ流れ弾説
お疲れ様です、pontaです。
esportsの元世界チャンピオンが空き巣で逮捕されました。
これだけ聞くと、脊髄反射的に「うわ、やっぱりeスポーツは危ない」とか「これがeスポーツ選手のセカンドキャリアの実態!」と言いたくなる人も多いかと思います。
あの木曽さんまでそんな言説。
これ以前twしたeスポーツ選手のキャリア問題が如実に示されてる。
→「活躍していたゲームが下火になってしまったので、生活費のためにやっていた」/東京・練馬で空き巣、eスポーツ元世界王者を逮捕 https://t.co/4i8tkZqMmo
— 木曽崇@「夜遊びの経済学」絶賛発売中! (@takashikiso) April 1, 2019
っていうか身もふたもない話をすると、この容疑者のやってたDOAって日本で流行ってたかなあ。しかも彼が世界王者になったのは14年前でしょう。
もともと食えないゲームの、もはや食えてない人までいっしょくたに「eスポーツのセカンドキャリア」でくくるのは雑な議論と言うべきではないかなあとは思います。
「eスポーツ」という言葉がなかったころの選手にもかかわらず「eスポーツ」という言葉を利用して人目を引いて大衆を煽る。
メディアの良くないところが出た感があります
「好きなことをして生きていけるはずがない」という思い込み
かくいう私、転職してから、クラロワに限らず、プロ選手、元プロ選手と多くお会いする機会ができました。
この前、WELLPLAYEDさんで打ち合わせをしていた際、そのご担当者が某ゲームの世界チャンピオン、ということもありました。
WEKIDSさんもそういう方多いですよね。
それらの会社で働く元選手の方々は、ビジネスセンスに溢れ、ゲーマーの経験を活かしながらバリバリやってらっしゃるんすよね。
そういうのを見ると、ゲームプレイヤーの中でも賢い人はきちんとビジネスキャリアを作っているなと思います。
むしろ俺よりちゃんと稼いでるやん!と尊敬さえします。
ただもちろん、ぼーっとした人はみなさんの想像通り就職には苦しむと思うんですが、でもそれは一般社会も同じじゃないかと思うんですよね…。
こういう時に出てくる「eスポーツのセカンドキャリア問題」については、一般大衆の「ちゃんと働け」的な偏見があるのではないかと思います。
つまり、潜在的に「好きなことをして生きていけるはずがない」という自分への縛りが強い人ほど、他人にもそういう生き方を求めるのかなと思います。
「高校を辞めてYouTuberになる」とかいうkoo君のような生き方を見ると、まず反発がきちゃうタイプの人ですね。
でも、最近気づいたんですが、「好きなこと=ラクなこと」ではないし、「嫌いなことをやっている=がんばっている」わけではないんですよねえ。
好きな道で生きている人たちも、それはそれでラクをしていない、ということをちかこごろつくづく感じます。
才能のある食っていけない若者を食わせるためにうちの会社はある
ただもちろん、まだeスポーツ選手のセカンドキャリアは大変です。みんながみんな、ビジネスセンスに溢れているわけではない。
引退したけどどうしよう。みたいな人もたくさんいる。
そして、そういう才能はあるけれどマネタナイズ(技術をお金に換えること)ができない若者たちを食っていけるようにするためにうちの会社はあるんだと思います。
それは社長のドズルのエゴであり、理念として有名ですね。(私は昨日知りました)
とはいえぶっちゃけ、私はそういう気持ちは(突き詰めれば)ないです。
私のエゴは、「自分の創ったもので、思い描いた通りに、なるべく広い範囲の人が笑ったり泣いたりすること」にあります。
もちろん、個人としては若い子がちゃんと生きていけるようにアドバイスは惜しまないし、心配もします。同情も共感も協力もします。
でも究極的に、「ドズルの思い描く世の中にするためにpontaのエゴを捨ててくれ!」と言われたら捨てないでしょう。
そして、それでいいんだと思います。社員全員、社長のエゴとぴったり息が合っていたら気持ちが悪い。
社員は社長のエゴに乗っかる。社長は社員のエゴをうまく利用する
そういう摩擦や多様性によってうちの組織はより強く、世の中を変えていく推進力を持ち得るのかなと思っています。
以上、よろしくお願いします。
ディスカッション
コメント一覧
「家からはオタク本が沢山でてきた」みたいな報道と同じですよね、ほんとどうでもいいことを。
あまり関連性のない差別ですね
10数年前DOA4で何回か対戦したのでこのニュースはショックでした。
ただ3年前からということですが、当時DOA5が発売され、4の時よりも大会もスポンサーがついて盛り上がってたと記憶してます。
DOAにおいては比較的稼げた時期では?と感じております。
このニュースでDOA勢ひいてはeスポーツ全般が一括りに批判されて欲しくないものです
ほんとですね…
最近「eスポーツ」という単語が一人歩きしてるんでよね。
それだけ注目度が上がってきてるのは1ファンとして嬉しいですが、このような悪い使われ方で注目されるのは勘弁してはしいです。
プロ野球選手とかも戦力外になったあと電線盗んだりとかしてますもんね、どのジャンルのプロにしてもそんな姿はみたくないので現役の間に引退後の身の振り方を考えて欲しい
元プロでしっかりされてる方もたくさんいるのに…ですね
ポンちゃんのブログ、タイトルで言い切れているときは中身もキレている説ある。
優れた論文はタイトルも良いものが多いのと似ているなあ
梅原がマッドキャッツと契約して日本初のプロ格闘ゲーマーが生まれて話題になったのが2010年
2005年て言ったら無印のスト4すら出てない。そんな時代のプレイヤー捕まえてeスポーツの元王者の犯行って見出しは少し酷いね。犯行の動機をゲームで稼げなくなったせいと語った犯人もひどいけどね。
起業して活動してる格ゲーマーまでいるのに、まだ啓蒙段階にあるeスポーツ業界でプロ意識もってやってる人の活動に水差すような事は止めてほしい
本当ですね…
タガを外せ、お前の向こう側を見せろ!と煽るドズルさん。
永年の経験と実績で培った理性がブレーキと自分を責めるポン太さん。
しかしホームランは本音が出た時いとも簡単に出る。
わかっているが意識してゾーンに入れない純粋培養アスリートみたいな最近の展開が好きです。
本文と全く関係ないですが、すんませんг〇゛
ありがとうございます。嬉しいです。。
極論言えば、日本人犯罪者のほぼ100%が過去に米を食べたことがある。米は危険!みたいな。
メディア側はe-Sports界を貶めたい気持ちより、ニュースがより注目される文言を使いたかっただけでしょう。
業界側は迷惑ですが、「e-Sports」がニュースバリューが上がる文言として定着してきた。と前向きに捉えることもできます。暗い話題ですが、明るい未来になってきたということで。
あと、マネタナイズではなくマネタイズでは?細かくてすみません。
プラス思考!そして恥かすぃーありがとうございます😊