「eスポーツ世界王者が空き巣」という雑な見出しで「好きなことをして生きていけるはずがない」と思い込んでる人がeスポーツのセカンドキャリアを叩く地獄絵図発生中

eスポーツ流れ弾説

お疲れ様です、pontaです。

esportsの元世界チャンピオンが空き巣で逮捕されました。

これだけ聞くと、脊髄反射的に「うわ、やっぱりeスポーツは危ない」とか「これがeスポーツ選手のセカンドキャリアの実態!」と言いたくなる人も多いかと思います。

あの木曽さんまでそんな言説。

っていうか身もふたもない話をすると、この容疑者のやってたDOAって日本で流行ってたかなあ。しかも彼が世界王者になったのは14年前でしょう。

もともと食えないゲームの、もはや食えてない人までいっしょくたに「eスポーツのセカンドキャリア」でくくるのは雑な議論と言うべきではないかなあとは思います。

「eスポーツ」という言葉がなかったころの選手にもかかわらず「eスポーツ」という言葉を利用して人目を引いて大衆を煽る。

メディアの良くないところが出た感があります

「好きなことをして生きていけるはずがない」という思い込み

かくいう私、転職してから、クラロワに限らず、プロ選手、元プロ選手と多くお会いする機会ができました。

この前、WELLPLAYEDさんで打ち合わせをしていた際、そのご担当者が某ゲームの世界チャンピオン、ということもありました。
WEKIDSさんもそういう方多いですよね。

それらの会社で働く元選手の方々は、ビジネスセンスに溢れ、ゲーマーの経験を活かしながらバリバリやってらっしゃるんすよね。

そういうのを見ると、ゲームプレイヤーの中でも賢い人はきちんとビジネスキャリアを作っているなと思います。
むしろ俺よりちゃんと稼いでるやん!と尊敬さえします。

ただもちろん、ぼーっとした人はみなさんの想像通り就職には苦しむと思うんですが、でもそれは一般社会も同じじゃないかと思うんですよね…。

こういう時に出てくる「eスポーツのセカンドキャリア問題」については、一般大衆の「ちゃんと働け」的な偏見があるのではないかと思います。

つまり、潜在的に「好きなことをして生きていけるはずがない」という自分への縛りが強い人ほど、他人にもそういう生き方を求めるのかなと思います。

「高校を辞めてYouTuberになる」とかいうkoo君のような生き方を見ると、まず反発がきちゃうタイプの人ですね。

でも、最近気づいたんですが、「好きなこと=ラクなこと」ではないし、「嫌いなことをやっている=がんばっている」わけではないんですよねえ。

好きな道で生きている人たちも、それはそれでラクをしていない、ということをちかこごろつくづく感じます。

才能のある食っていけない若者を食わせるためにうちの会社はある

ただもちろん、まだeスポーツ選手のセカンドキャリアは大変です。みんながみんな、ビジネスセンスに溢れているわけではない。

引退したけどどうしよう。みたいな人もたくさんいる。

そして、そういう才能はあるけれどマネタナイズ(技術をお金に換えること)ができない若者たちを食っていけるようにするためにうちの会社はあるんだと思います。

それは社長のドズルのエゴであり、理念として有名ですね。(私は昨日知りました)

とはいえぶっちゃけ、私はそういう気持ちは(突き詰めれば)ないです。

私のエゴは、「自分の創ったもので、思い描いた通りに、なるべく広い範囲の人が笑ったり泣いたりすること」にあります。

もちろん、個人としては若い子がちゃんと生きていけるようにアドバイスは惜しまないし、心配もします。同情も共感も協力もします。

でも究極的に、「ドズルの思い描く世の中にするためにpontaのエゴを捨ててくれ!」と言われたら捨てないでしょう。

そして、それでいいんだと思います。社員全員、社長のエゴとぴったり息が合っていたら気持ちが悪い。

社員は社長のエゴに乗っかる。社長は社員のエゴをうまく利用する

そういう摩擦や多様性によってうちの組織はより強く、世の中を変えていく推進力を持ち得るのかなと思っています。

以上、よろしくお願いします。