【クラクラ 世界選手権 2019】コラム⑤ 日本チームは世界一を逃すも、残した爪痕と功績が巨大すぎた件

お疲れ様です、pontaです。

この文章はパリの空港で書いてます。大事なことなので繰り返します。パリで書いてます。パリです。ぼんじゅうるの正確な発音はボンシュウです。

このまま日本に帰ります。

クラクラの世界選手権は控えめにいって、演出が最高でした。会場の大きさも素晴らしい。

二日目は空席が目立ちましたが、ESLの方やeスポーツ関連の方いわく、初回から席が埋まることはない、混んでくるのは二回目以降ということで今後に期待ですね。

最終日はそこそこ人も入ってきて、本国の公式チャンネルも同接40,000人くらい?ありました。

これはクラロワの世界大会に負けず劣らずの数字です。(調べるのがめんどいので形容詞でごまかす)

立派なもんです。

また、ハンブルクは街中でクラクラをやっている人も多く、「ヨーロッパでクラクラは人気なんだな」と嬉しかったです。

日本はクラロワ、韓国はブロスタですけど、ドイツでは間違いなくクラクラでした。そりゃあ世界選手権をドイツで開くはずだよと。

その世界選手権で、QWは負けてしまいました。優勝したのはクラロワ同様、中国のNOVA。プロチームです。

彼らは2か月~2週間の合宿を事前にみっちりやったそうで、そこで一気に守りと攻めの練度を高めたものと思われます。

クラクラで合宿練習は有用なんですね…。

また、そんなプロチームのユニフォームには通信会社やら自動車会社やらTwitchやらのスポンサードが入っており、賞金が入らなくても別の収入源があることをその服装で示していました。

大会のアフターパーティでは、クラクラの選手やSUPERCELLの人たちと交流を持つことができました。

正直、お仕事ではクラロワばっかり扱っているので、クラクラのことが好きな人たちに囲まれるのが素直に嬉しかったです。

「プレイボール」でサッカー部に所属しながら、野球を捨てきれなかった谷口君の気持ちです。誰がわかるんだよこの例えは。

でもまあ、クラクラを好きでいていいんだ、と思いました。

そこでSUPERCELLの人たちから、日本のクラクラはすごくリスペクトされると伺いました。それというのも、このESLの予選で日本のクラン…。

QWをはじめ、blazeだったり、GSだったりTOJだったりが活躍したからとのことでした。

それまでも別に軽視されてたわけではないんでしょうが、世界には何百か国もある中で、とりわけ「日本」が特別視される理由もないって感じでしょうね。

ただ、そんな東の小国が、すごく練度の高いプレイで活躍したという事実。公式からの見られ方を変えたというのは、出場した選手、クラン、そして彼らと切磋琢磨してきたライバルたち、ひいては日本のクラクラプレイヤーの誇っていいことだと思います。

そしてSUPERCELLの方いわく、「やっぱり日本はとくに大事だね」ってことで、これまでとはちょっと違う形でいろいろ日本クラクラやそのコミュニティに気を使ってくれるとのことで、それはすごくいい話だなと。

そういえば私はかつて、「日本クラクラのために」がんばっていて、すごく疲れちゃったことがあって。

でも今回、QWも、blazeもGSもTOJも、別にクラクラのために頑張っていたわけじゃなくて、世界一を取りたくてがんばっていたら結果的に日本のクラクラのためになっていた、というのがすごく自然でいいなと思いました。

まあ正直この世界選手権も、深夜にやったりTH12だったり、社会人には酷なスケジュールだったりして、「自分たち(群馬)とは関係ねーや」と思っておりました。

ただ負けたとはいえ、こうして、なんかこう、芽を残してくれたというのはすごく感謝。ですね。群馬ですけど。

「来年以降が本番」と言えるかどうかはまだわかりませんが、なんだかすごく楽しいことが待っていそうです。

私はもう、クラクラ界では古老の域ですから、これまでだって目をつぶればいろんなことがあったなあと思いだされます。

かつては東京ゲームショウがあり、クラッシュコンがありました。そしてその盛り上がりが明星杯となり、大阪クラッシュとなり、その流れでVERSUSがあり、WPLに繋がり、ESLの世界大会となっていったわけです。全ては繋がっているのです。

そしてまた来年も、このバトンを受け継いだものが待っていることでしょう。

そこで走る人は誰になるんでしょう。私はどんな景色を見れるんでしょう。すごく、楽しみにしています。

晴れやかな気持ちのはずなんですがこれから12時間、目の前のフランス蛙野郎のワキガを飛行機で嗅ぐ、この事実だけが僕の心を曇らせる。ぶっ殺すぞ。

以上、よろしくお願いします。