親が好きになれない!親嫌いな人に捧げる、昔の私の話

親が好きになれない!親嫌いな人に捧げる、昔の私の話

父と私は折り合いが悪かった

お疲れ様です、pontaです。

私は基本的に、裕福な家で何不自由なく育てられたんですけれどもひとつだけ難点があってそれは両親の仲が悪かったこと。

というのも母は読書家の真面目さん。父は車とギャンブルを愛するヤンキータイプ。まるで水と油なわけですよ。

さらに父は知的活動をする女性が大嫌いで、「女が新聞を読むと馬鹿になる、生意気になる」とよく母をなじっておりました。
(知的な仕事で働く母を蹴ったり殴ったり)

なんで結婚したんやあんたら的な。

さらにそんな父と母似の私との折り合いも最悪でしたね。

父は私が免許も持たないうちからバイクや革ジャンを買い与えようとするわけですよ。彼なりの愛情表現だと思うんですが、ほら、人にはニーズってものがあるじゃないですか。ねえ。

合わなかったですねぇ。

母の通夜の席で、親戚から父親の悪口を私にぶつけられた

そんな父が先に亡くなればまあ、いろいろスムーズだったと思うんですが、神が先に天へ召したのは皮肉にも母のほう。

父との生活のストレスまみれでの死去となりました。

というわけで気の合わねー父と私は、たった二人、この世に残されてしまいましたとさ。どーすんのよ。

母のお通夜の席に至っては、母方の親戚が「父が母を殺した」みたいな愚痴を私にばかりぶつけてきて、たまらなかったっすね。

だって私の体の半分にもその父の血が流れているわけですからね。辛いっちゅうの。

父は父で、友人から再婚話を持ち掛けられてるし。通夜の席ですよ。

殴ってやろうかと思いましたね。

いろんな思いをかかえて母の遺体の横でぼんやり、どうしていいかわからず座り込んでいると、仲の良かった一回り上の従兄が私の横にやってきてくれました。

「カラダの半分をちぎって捨てたい」とつぶやく私に、従兄は難しい顔をして「まあなあ」と言ったきり黙るわけですよ。

そして次に出てきた言葉が「でも、お父さんを嫌ったり憎んだりするのはやめたほうがいい」と。

「いやー、できるかなー」と俺。

従兄は頭を掻きました。

「別に君のお父さんをかばうわけじゃないよ。そんなことはどうだっていい。大事なのは君が誰か人を嫌い続けたり、憎んだりし続けることが君にとって良くないってことだよ。それは君の人間としての幅を狭くする。そうではなくて、やっぱりお父さんとお母さんの間から生まれたって事実をいったん受け止めて、あとはさっぱり、未来だけ見て生きる。それしかないんじゃないかな」

この時の言葉はすごく胸に残りましたね。

「嫌うこと憎むことは自分を損ねること」っていう言葉ね。

私はそれを聞いたことで、父の子供であることを受けいれ、負の感情をスッパリやめて、サッパリ生きることを決めたような気がします。

人間、いつかは分かり合えるとか、

どうなんでしょうかね。ここを読んでいる人の中には、ご両親と仲が悪かったり。身内と相容れなかったりする人も多いと思います。

よく人が言う、「なんだかんだで自分の親なんだから仲良くしなきゃ」とかウソだと思うんですよね。

別に親だからって気が合うとは限らないし、お互い別個の人間だし、それはそれ。仲良くなれない親子だってあります。
愛していても、それが逆にこじれてしまう関係もあります。

だからもう、そこは諦めて、早々にコミュニケーションを打ち切って、少しでも早く別々に暮らすこと。

仲の悪い親族と仲良く過ごす秘訣は、たまにしか会わないこと。

身もふたもない提案ですけど、そんなふうに割り切ったほうがいいんじゃないかなと。

そして負の感情から自分を遠ざけること。

憎しみとか嫌いとか、負の感情にまみれ続けると、それはもう、人間、しぼんでいきますよ。

相性の悪い者同士をうまくいかせようなんてどだい、無理無理。

そんな時間があったら、楽しい人と一緒にいて笑顔になる時間を増やすほうがいいんじゃないかなと思います、ハイ。

そういえばこの前、その従兄に久しぶりに会ったら、つるっぱげていて、でもあのときのように頭を掻いていて、髪の毛がなくても掻く癖は残るんだなあとくだらないことを思いました。

あと父にも会いまして、2歳の孫を嬉しそうに抱っこしてくれたのでこっちも嬉しかったです。

時間は、薬ですね。

以上、よろしくお願いします。