「燃え尽き」や「オワコン化」は「強くてニューゲーム」をするためのリセットボタンとして最適だと思う:クラクラhondy氏のCWL幹事卒業に寄せて

知人ブロガーが燃え尽きとる

お疲れ様です、pontaです。

クラクラのブロガーhondyさんが、海外リーグの調整役を引退するむね、ガイハジブログで表明しました。
お仕事が忙しいようで。


彼のブログの文面を読む限り、「やるべきことをやりきった、燃えつきた」という感じが伝わってきます。お疲れ様でした。

「たかがゲーム」と人はいう。

されど、「ブログを毎日書き続け、対戦相手と英語で交渉し、数十人の予定を調整する」ほどの男はリアルでも有能なことはちがいなく。

そういった男には、リアルでも求められるところは多く。激務の時期は、遅かれ早かれ訪れるもの。

「ゲームに全力投入、できない」そんなときがくるのはマジで間違いないのであります。

というか、もともとわりと忙しいと思うんですよね。男の20代、30代って。

ただ、ゲームに対する高いモチベが、忙しさを忘れさせてしまう。

しかし、ふとひと区切りついたときに気づいちゃうんですよ。

「あ、俺、忙しい」って。

それは育児だったり、部署移動だったり、転職独立だったり、進学だったり、離婚危機だったり。

きっかけはいろいろですが、気づくときは気づく。

そして、気づいてしまったらもう、昔には戻れないんすよね。

一度、魂が切れてしまったらなかなか、もう、ふたたび燃えることは難しい。

というか、やり残したことがあるくらいならそもそも隠居や引退はしないっつーの。

かくて、YouTuberやブロガーは燃え尽きて、卒業したり、オワコンになるのですな。

彼がそうとは言いませんよ。一般的にはそうだということです。そして私はそうでした。

「オワコン」は悪い言葉だけれども

それにしてもこの「オワコン」という言葉はネガティブな響きが付きまといます。

燃えカス、老兵、出がらし、飽きられた存在…。

言われていい気持のする人はいないでしょう。

私も嫌でした。いまも嫌です。

でもふと思い出すに、私の人生は「オワコン化」の連続でした。

高校生でハガキ職人をやっていたころ。某ゲームサイトをやっていたころ。クラクラのブログをやっていたころ。

やっぱり、続くのは2年でしたね。これに関しては「根気がない」とかじゃないですよ。同じ分野でネタ切れせず、毎日楽しく書けるのは2年間が限界なんですよね。もっと続いている人もいると思いますが。

まあ、これに関してはまわりは気づかなくても、自分では気づくんですよね。最初は単純に楽しいからやっていたはずなのに、いつしか「評価」とか「目標」を探しながら書いている自分に。

そうなると、文章書くの辞めちゃいますね。自然と。

「もう何も書けねえ。俺の才能も枯渇した。もう終わりか…」みたいな。俺、10代のときにこれにぶち当たりましたからね。

でも、次の楽しいことが見つかるとまた、バリバリ書き始めるんですよねこれがまた。

そして、前の時にこなした、一通りの経験がすごく生きるんです。

考えてみれば、別にゲームを隠居したからって発信者としてのスキルセットが死ぬわけじゃなし。2年間、積み重ねた技術は確実に自分のなかに残るんです。

たとえば炎上。

私、クラクラのブログやってたとき、たびたび炎上してもわりと平気で、そんなふてぶてしさが有名だったんですが、その理由のひとつが20代のころにも炎上の経験があったのが大きいです。

「あ、その炎上見たわ」みたいな。「そのパターン、知ってる」みたいな。スラムダンクであったなそんなん。


クラクラの人たちの前に現れたときの私は、最初からすでに「一通り見てきたあとの人」なんです。人並に悩んで苦しんで、もういっかって割り切ったあとの私だったりしました。

それは別に褒められたことじゃなくて、単に年を取ってるってだけのことっすけどね。若さのほうが羨ましいわこんなもんより!

まあ炎上の例えは冗談ですけど、ゲームコミュニティの中で泳いできた経験は万事、蓄積されていた。

なんていうのかな。卒業とか隠居とかオワコン化は発信者としての死じゃなくて、仕切り直すチャンス、「強くてニューゲーム」をするいいきっかけだと、そういうことを言いてえ。

生命なら終わったら死にますけどね。発信者は、終わったらまた次に作ることができるんです。

つまり、hondy氏が2年間以上、夢中でブログを書き続けたことで得られた力は消えたんじゃなくて、蓄積されてまた爆発の時を待っている。そんなことを言いたいのであります。

それはまたふたたびクラクラブログかもしれないし、別の分野かは知らないけどさ。

バイクや車で例えるなら、いまガソリンを使いつくした人だけが、次にもっと大きなガソリンタンクを搭載して走ることが許されるのであります。

お疲れ様でした。hondy氏の次回作に期待しています。

以上、よろしくお願いします。