【クラクラ】「このクラクラ世界大会は盛り上がっちゃいない。食べられないよ」と俺の中の山岡士郎が止められない件

『美味しんぼ』の山岡さんは言いすぎるクズである

お疲れ様です、pontaです。

突然ですが皆さんは『美味しんぼ』というグルメマンガをご存知でしょうか。

主人公の山岡士郎は、ふだんはグータラですが、鋭敏な舌と豊富な料理の知識を持ち合わせた新聞記者。
周囲におこる様々な問題を、料理を使ってばっさばっさと解決する凄いやつです。

しかしその料理センスと偏屈な性格がゆえに、ひとたび、不味い料理や傲慢な調理人をみるやいなや、毒づいてはトラブルを起こします。

ほかの登場人物は、不味い料理を食べても大人の対応で「うん…うまいよ…」とか「悪くないね…」とかで済ませているのに、山岡は言い放ちます。



言い方ァ!

こんなことを言われた調理人は当然、怒ります。

しかし山岡はせせら笑ってこう言います。

「明日、●●に来てください。もっとうまい〇〇を食べさせますよ」。

読者は知っています。これは山岡の勝ちパターンであることを。

しかし調理人は頭に血が上っているので「どこでも行ってやる!だがもしまずい〇〇を食わせたら訴えてやるからな!」と挑発に乗ります。

周囲の心配をよそに、山岡は余裕の笑みで店を立ち去ります。ここまでがテンプレ。

このパターンの真骨頂は、寿司回でしょう。

山岡は大学病院(!)に寿司職人を連れていきます。

あげくのはてに、CTスキャンで職人が握った寿司の写真を見せて、クソミソにけなすのです。

ここまでされる!?

ちょっと固めの寿司を作ったくらいで、大学病院まで連れていかれ、CTスキャンで計測され、客観的に寿司のまずさを証明される!!

あまつさえ、人格まで否定される!!!

正論だけど!正論だけどー!!

このカタルシス!!これが美味しんぼ!!これが山岡士郎!!!

この寿司職人ってのが客を罵倒しつづける傲慢で嫌なやつなんですが、ここまでされるとむしろ山岡士郎の方が嫌なやつでは…という思いもなきにしもあらず。

こうはなるまい…と子どものころ読んで思ったものです。

しかし最近、成長して、というかこの年になって初めて気づいたんです。俺の心にも山岡士郎が住んでいることに。

「馬鹿に馬鹿と言わないと死んじゃう病気」といってもいい。くっそー止められねえ…。俺の中の山岡さんが止められねえ…。不登校YouTuberとかにもいろいろ言いてぇ…。ほっとけない馬鹿の愚かさ。

クラクラ世界大会が盛り上がってないのに盛り上がってるよね~みたいな空気が気持ち悪い

さて、最近、弊社でわたしはクラクラ動画の担当になり、けいすけさんチャンネルの再生数をチェックしていたんですがふと気づきました。

やだ…クラクラ世界大会の再生数、低すぎ…?

どんだけみんな興味がないの。

っていうか、これで良しとしてるの界隈は。


ブログやTwitterを見ると、コアのひとたちが、アレのアレおぼえみたいに『頑張れ~』『楽しみ~』とか言ってるのが腹立つ。いやその数も少ないし。

物申します~毒舌です~みたいなポーズをとっておいて、コミュニティのしょーもない小競り合いには物申すくせに、こういうのは見逃しちゃうわけ?

こういうイベントの健全な発展のために的確なフィードバックをキメられずに何が発信力か!!とまではよう言えませんが。まあ、言ってますが…。

もちろん、クラクラの世界大会にはいいところがたくさんあって、そもそも公式が大金をかけてやってくれるというのがありがたいんですよ。
予選の選手たちのアゴアシ(ご飯代と交通費)を負担するとか、バいや豪気だね。

ただ、問題はいくつもあって、夜遅くて見れない、宣伝不足、出場ルールがわかりづらい、そもそも出れる人が少ない、権威付けが不明、TH12以外がほったらかし、クラクラプレイヤーの大多数が自分ごとにできていななど、建付けが悪すぎる。

とかなんとか言うと、「私は夜更かしして見てましたー」とか、「オリンピックは夜遅くても見ますー」とか言われるんですが、うっせーな!すっこんでろ!こっちは朝6時に起きて子供の弁当作ってんだ!

つまり、大会運営側は、日本のクラクラプレイヤーの多くがこの世界大会を自分のこととして捉え、日本代表を自分たちの代表だという思いをもって、徹夜で応援できるような仕組みづくりに対して、おまえら脳みそしぼったかって話ですよ。

そういう議論をすっ飛ばして、日本代表が出てるからもっと関心持ってーって言われても、こっちにも信仰の自由ってやつがあるわ!!ダボ!

大会に関心を持ってもらうために、まずはアジアでゴールデンタイムに予選をするとか、選出基準をもっとシンプルにするとか、4月のアプデ動画でダリアンが熱量をもって世界大会について演説するとか、やるべきことは多々あろう。

そもそも一番大事な、「これはどういう思想から生まれた世界大会で、なんのために世界一を決めるのか」という文脈がまったく語られていないのが気にかかる。

「1億出しますー。みんなで見ましょうー」だけじゃなかなか。なかなか。

もちろん、クラクラにはたくさんいいところがあって、肝心のゲームの中身がすばらしい。なんといっても、4月のアプデが本当に良かった。

カジュアルユーザーが続けていくための施策、新規や復帰プレイヤーがサクサク村を育てていく体制が完璧に整った。

あとは、全壊技術を磨いたコアプレイヤーが上を目指す理由づくりなんですよ、だから世界大会というのはめちゃくちゃいい。

やること自体は、非常に理にかなっている。

ただ、それで出てきたのがこれかよ~、みたいな失望はある。

「お前の握った世界大会はなっちゃいない」と、俺の中の山岡さんが箸をおく。

選手たちは置かれた環境で全力を尽くしただけに、なんか、もっと。もっとあるだろう!!

ゲーマーはお金では動かない

私だったらもっと、「羨ましがる」演出にするかな~。

いろんな人が、ああなりたい、あそこに行きたい~と思える。出た人がドヤれる大会。

もちろん、よくあるイベントみたいに、みんな仲良しこよし~、参加した人の満足度が高い~とかももちろん、いいけどさ。

こうね、「俺はクラクラが上手いんだぜ~」「あいつはただ運が良かっただけ~」みたいないい意味でのギスギス感も多少はね。必要だよね。

極論、賞金なんてなくてもいいんです。

そもそもゲーマーは金のためには動かないんすよ。熱量のある場所に集まり、名誉と上達のために命をかける基地外なんですから。

名誉を!もっと名誉を世界大会に与えるんだ。

だから、この、「出来損ないだ。食べられないよ」で「なっちゃいない」クラクラ世界大会が、いつか「クラクラを上手くなる理由」となり、「ほんとうは俺があそこに行くべきだった」と、Twitterで自称名人様たちにグチグチ言われるような憧れの場所になればいいですね。

っていうかさ、なんで現状、ごく少数の人が温かく拍手してめでたしめでたしみたいになっとんねん。大多数が嫉妬して野次を飛ばしてこその盛り上がりやぞ。みんながというより、まず俺を嫉妬させろ!!群馬が出れなくて悔しいとか思わせやがれ!!話はそれからだ!!!

とはいえ、私はビジネスではないクラクラのイベント系からは手を引いたので、公式さん後進のみなさんがんばれとしか言えないのが歯がゆいですが。

まあ、がんばってください。

以上、よろしくお願いします。