クラクラとクラロワの特許侵害訴訟の件。グリーがプレスリリースを発表。和解に至ったむねを公表した件

お疲れ様です、pontaです。

クラクラとクラロワの特許侵害訴訟の件。GREEがプレスリリースを発表しました。

グリー<3632>は、本日(2月12日)、Supercellと日本で配信するゲームについて特許侵害訴訟及び差止の仮処分申立てを東京地方裁判所に提起していた事案について、両社の間での和解が2019年2月9日付で成立したことを発表した。和解の成立により本件訴訟は終了したことになる。

今回の和解により、グリーが保有する日本国内の特許についてライセンスを提供する契約を締結する。ライセンスの対象特許やその他の和解内容については、両社間における秘密保持義務の対象となっている。

「和解」とあるので、法律的には勝ちも負けもないですね。お互いが合意できる条件で握手したということになろうかと思います。なので、勝った泣かせたは違うようです。

合意内容についても公開されていません。公開する必要もないと思います。

個人的には「悪を倒して正義が勝った」といえるような、スッキリした展開を望んでいたんですが仕方ない。

法律的にいえば、「スパセルがグリーの持つ正当な()権利を侵害していたのに対し、お金を払って使わせてもらうことにさせてもらった。お互いニッコリ」といった感じになろうかと思います。

書いていて腹立たしいですが、仕方がないかなと思います。

和解金(ライセンス使用料)はいくらだろう。

限りなく0円に近いなら「グリーざまあ」が成り立ちますが、数百万、数千万円払ってるならグムムといったところになります。

ただその金額も、外部から見ている身ではなんともいえませんな。

外からはこんな感じに見えますね。

スパセルが海外にてクラクラ、クラロワを作る

⇒GREEが日本国内で配置と宝箱に関係する特許を取得

⇒GREEがスパセルに法外な使用料を請求する

⇒2018年1月、訴訟(機能差し止め)

⇒2018年8月にスパセルが一部勝訴

⇒2018年冬、GREE、あるいはスパセルが妥協案を提案。妥結。和解へ

⇒2019年2月、スパセルが日本ユーザーのために特許料を支払うことでライセンス締結

ふむう。

そして吹き上がる、社長の勝ちなのり。

クラクラ界隈の人が怒ってますね。

グリーの評判がーとか言ってる人が多いですが、うーん。田中社長はたぶん、ネットの声に対しては「無敵の人」なんだと思います。

彼の見ている目線は多分、会社の維持であり、社員の生活であり、株主の目なんですよねたぶん。

生き馬の目を抜く業界のハードシングス、社長さんですから。

そういう人にゲームの評判とか、ゲーマーのロイヤリティとか文句をつけても、馬耳東風っつうか、蛙のツラにしょんべんな気がします。

まあ気持ちはわかりますけど。別に言うのを止めさせる気、ぜんぜんないけど。ただ何とも思ってなさそうだなあと。そこは彼のクリティカルポイントではない。

いろんな気持ちはありつつも、今回の件でポジティブな面をあえて探すとすると

・なんだかんだで、レイアウトエディタが戻ってきた(その影響によりDAUの向上が見込まれる)

・裁判の影響か、ダリアンが日本にたびたび来て日本のコミュニティが強化された

・スパセルの真摯な対応にユーザーのロイヤリティがおおむね高まった

・GREEの本業の成績が悪い(むしろここが田中社長の弱点かもしれません)

まあ、ことここに至っては、あまり難しいことは考えず、クラクラやクラロワにたくさんログインして、たくさん遊ぶ。

ユーザーにできるいま一番いいことは、これな気がしますね…。

すみません、つまんない結論で。でもそういうことなんだと思いますよ。

以上、よろしくお願いします。