「他人の話を黙って聞き続けられない症候群」の私と彼の話

学校公開(授業参観)が辛かった

お疲れ様です、pontaです。

先日、次女の授業参観に行ってきました。正確には学校公開。

そこで感じたのは、ぶっちゃけ「退屈」。申し訳ない。

子どもには愛着あるけれど、教室で一方的に先生の話を聞いているのはつらいのだ。

チョコを食べたい。ドリンク飲みたい。ケータイ見たい。頭の中で浮かんだ疑問を、wikipediaで調べたい。

でもできない。小学校の教室は聖域だもの。そこでケータイなんていう、悪魔の道具を見るわけにはいかないんだ。

参観が終わり、コンビニでコーヒーを飲んだ私はほっと一息。

好きな時に好きなものを飲めて、好きなことができて、好きなことを考えられるのはなんて幸せなことなんだろうと改めて思った。

これはほぼ確信なんだけど、私はADHD、いわゆる軽度の「注意欠如・多動症」なんだと思う。

授業中、先生の話を聞いているのが辛かったもの。

こうして久々に学校に行くと思いだすわ。

といっても、学生時代の私はいわゆる良い子だった。

授業中に出歩くことはしない。しゃべらない。勉強は好きだ。片付けも、大丈夫。

でも、きつい。内心きつい。次から次へと、頭の中に想像が飛び出てくる。

それはみんなそういうものだと思っていたけれど、そういうのが個性だと気づいたのは5年くらい前だ。

なぜなら、私と同じ個性を持つ人を見つけたからだ。

かつての部下も同じ人種だった

それは前の会社、とある部下を持ったときのこと。彼は、いい大学を出て、英語もできて、まあまあ優秀だった。

でも、寝るのだ。新入社員オリエンテーションなど、お偉いさんが一方的にしゃべる場で、寝る。もしくは明らかに集中力を欠いた顔をする。

いっぽうで活発な議論や、創造性を重視される場面では見るべき積極性を見せる。

そんな彼の勤務態度は上層部から目をつけられ、私は彼を叱ることになった。

でも、そのとき気づいた。彼は私と同じだ。

というか、私は彼と同じ個性を持っているのだ。

「一方的に相手の話を聞きつづける」という場面で集中力が続かないという個性が。

もちろん、病気ってほどではない。ふつうに生活はできる。ただし、10段階でいえば2しかないのだ。彼も、私も。その部分が。

私は彼を強く叱れなかった。それはそうだ。同じ特性を持つ俺がどのツラさげて、彼に注意できるというのだ。

彼はその後もミス、寝る、叱られるを繰り返した。会社の備品もなくし続けた。

そのたびに私は上層部に謝った。

このあたりで気づいたんだけど、彼は俺よりひどかった。

ただ、この特性はいいふうにも働く。

発想が、飛ぶのだ。

例えば、空を見れば言葉が浮かぶ。

魚を見れば、「牛に変身したらどうなるだろう」とか思っちゃうほう。

俺も彼も、すぐに飽きる。すぐに目移り。動かず集中、苦痛の極み。

それだけ見れば悪いことだけど、そのかわりに「アイディアの波」という代償もあったりするのだ。

彼はその特性で成功していた

そんな彼から昨日、連絡があった。

彼の企画した新商品が大ヒットを飛ばし、社長賞を取ったというのだ。

人の話を聞けない彼が、人の耳目を集める商品を作ったということになる。

あれほど上層部から毛嫌いされていた彼の個性が、彼を輝かせることになったとは面白い。

彼の喜びの文章を見て思った。

注意欠陥も悪くない、と。

俺の欠点や君の欠点は、絶対になにかの長所につながっているのだから。たぶん。

俺も負けてないぜ

よう、元気かい、相棒。

俺も相変わらずだよ。

相変わらず…免許証を落としたって通知が今さっき届いたよ…!!

注意欠陥、マジいらねえ…!

以上、よろしくお願いします。